
クッションフロアを選ぶときに必ず目にする『リピート』。これは柄の繰り返しを意味し、DIYで貼るときの仕上がりや必要なサイズ計算に大きく関わります。
本記事では、そのリピートの基本から種類・DIYでの注意点までをわかりやすく解説します。
クッションフロアを購入する時や、DIYで施工する時にぜひ知っておきたい用語です。
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もくじ
クッションフロアの『リピート』とは?意味と特徴

『リピート』というのは、言葉の通り「繰り返し」です。
特定のパターンで作成されたデザインが繰り返されて、全体のデザインになっている柄ということですね。
ほとんどのクッションフロアにあるリピート
リピートの大小は様々ですが、クッションフロアのデザインは、ほとんどがリピートの柄になっています。
DIYでクッションフロアを貼るときは、デザインがどこから繰り返されるのかを示す『リピート幅』を必ず確認してください。これを意識せずにカットすると、柄がずれて違和感のある仕上がりになってしまいます。
リピートの種類とDIYの難易度
それぞれのリピートデザインで、施工のしやすさや注意点が異なります。
実際の柄を見ながら、柄合わせのしやすさを解説します。
大理石調など目地のないリピート

大理石の柄などは目地がない分、すっきりシンプルなデザイン。
そこまで継ぎ目を気にしなくても施工できますが、近くで見ると柄の切れ目が分かるので、こだわる方は施工時に注意が必要です。
大理石調のように目地がない柄は、一見シンプルで扱いやすそうですが、リピート位置が分かりづらいためDIY初心者には難易度が高めです。
また、板目や目地などがない柄は、リピートでの柄合わせの有無にかかわらず、マット同士の継ぎ目が目立ちやすい柄でもあります。
タイル調など整列したリピートの柄合わせ方法

テラコッタタイルやパーケット柄など、四角形が整列しているタイプは、縦横の目地が揃っていないと一目で違和感が出てしまいます。そのためリピートを合わせて施工することが必須です。
また、タイル一つ一つのデザインや色味を揃えると、仕上がりがより自然で高級感のある印象になります。
リピートを考慮する場合は、必要な数量よりも多めに注文し、敷きながらカットして調整できるように準備しておきましょう。
木目調やレンガ調など配置をずらしたリピート

木目(フローリング柄)やレンガ調のデザインは、縦方向に目地が繋がっていても、横方向はバラバラに配置されていることが多い柄です。
目地や板目だけを合わせる場合の施工は比較的しやすいですが、色味まできちんと合わせたい場合はリピートを意識して施工する必要があります。
柄合わせを考える場合は、必要量より長めに注文して余裕を持たせ、敷く位置を調整できるようにしましょう。
フローリング調の木目柄は、大理石調など目地のないデザインに比べると継ぎ目が目立ちにくいため、DIY初心者の方にもおすすめです。
特殊な柄(六角形タイルや寄木張り)のリピート柄

タイルの形が六角形だったり、ヘリンボーン柄・寄木張りといった特殊なデザインは、選ぶ柄によって施工の難易度が大きく変わります。
柄合わせにあまりこだわらない場合でも、板目や目地を揃えるだけで仕上がりはぐっと良くなります。
特にヘリンボーン柄は、一般的な木目調に比べると板目を合わせるだけでも難易度が高いデザイン。色味の違和感が出やすいため、リピートを意識して施工すると綺麗な仕上がりになります。
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板目や目地を合わせるってどういうこと?そんな方におすすめな記事もあります↓↓↓
クッションフロア購入時の注意点|リピートを考慮したサイズ計算
DIYでクッションフロアを部屋全体に貼りたいと思ったとき、どれくらいのサイズを購入すれば良いのか迷う方は多いです。
特にリピートで柄合わせをする場合は、部屋の寸法ぴったりでは足りなくなることがあるため注意が必要です。
部屋の寸法と必要なクッションフロアのサイズ計算
例として、一般的な6畳(360cm × 270cm)のお部屋で、どのくらいのクッションフロアが必要かを計算してみましょう。
※地域によって6畳の寸法は異なるため、必ず実際にスケール(巻き尺)で測ることをおすすめします。
注文仕様(この記事の例)
・クッションフロアの幅は90cm
・長さは100cm刻み
・最長1000cmまで
この条件を前提に、必要な長さを具体的に計算していきます。
柄合わせをしない場合のクッションフロアの貼り方

柄合わせをせずに施工する場合、そこまで計算が難しくありません。
クッションフロアの幅が90cmなので、360cm×3列分に足りるように注文しましょう。
<注文詳細>
・90cm幅 × 400cmのクッションフロアを3本
100cm刻みなので、400cmのものを注文して、余分な部分はカットします。
リピートを合わせてクッションフロアを貼る場合の注意点

リピートで柄合わせをして施工する場合は、注意が必要です。
ロール上のものから切り出されたクッションフロアが届くので、リピート柄のデザインが必ず同じ場所から始まるわけではない為です。
そのため、柄を合わせてから余った部分をカットする必要があります。
ポイントとなるのは「リピート幅分」と「切りしろ分(10cm~20cmくらい)」を足して注文するということ。
例えば、リピート幅が
タテ90cm×ヨコ90cmだった場合
(部屋の長さ)+(リピート幅)+(切りしろ)
360cm+90cm+10cm=460cm
となります。
つまり、90cm×500cmのクッションフロアを注文すれば良いということになります。
1枚目は壁を基準に施工することができるので、
この場合の注文詳細は
・90cm幅 × 400cmのクッションフロア×1本
・90cm幅 × 500cmのクッションフロア×2本
ということになります。
計算が難しい場合は、販売の担当者に聞くと良いでしょう。
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クッションフロアのリピートを意識したDIYのコツ
難易度はそれぞれ違いがありますが、どのリピート柄のクッションフロアを施工する場合も、「リピート幅」のチェックは欠かせませんね。
では、実際にクッションフロアを施工する際のコツを見ていきましょう。
リピートの向きを確認してからクッションフロアを貼る
まずは、クッションフロアの柄の向きを確認しましょう。
同じ向きで施工していかないと、うまく柄合わせができません。どうしても柄が合わないという場合は、クッションフロアの向きを変えてみましょう。
いったん床にクッションフロアを仮置きしてみて、柄合わせを確認してからカット、貼り付けしてくださいね。
複雑な間取りは見切り材を使ってリピートを調整

お部屋の真ん中にキッチンがあったり、複雑な形のお部屋の場合は、見切り材を活用しましょう。
見切り材を入れると、境目のリピート幅を気にしなくても良くなり、施工が楽になります。
難易度は高くなりますが、異なる色やデザインのクッションフロアを細くカットして、見切り材とする方法もあります。
仕上がりを良くするならリピートを合わせた柄合わせが必須
今回は、クッションフロアの柄合わせに必要な『リピート』という用語について解説しました。
クッションフロアをDIYで貼る際に、リピート(柄の繰り返し)を理解しておくと仕上がりの完成度が大きく変わります。特にこだわりたい方は、リピート幅や柄合わせの方法をぜひ取り入れてみてください。
一方で、細かい柄合わせを気にしない場合は、大理石調など目地のないデザインやシンプルな柄を選ぶと施工がしやすくなります。板目や目地だけでも揃えておくと、見栄えがぐっと良くなります。
クッションフロアの「リピート」を理解して選べば、DIYの自由度が広がり、模様替えがより楽しくなります。これから床DIYに挑戦する方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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